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虹の女神 Rainbow Song [映画]

「虹の女神 Rainbow song
岩井俊二プロデュースということで、必ず観に行かねばと思っていた作品です。
本日11月1日が映画サービスデーということもあり、前売りチケットを持っていたので、31日は空いているだろうと考え行ってきました。
渋谷 シネCQN 夜19時の回へ 客層は20代男性、女性共に1人で来ている人が多かった。開演までに約4割の客席が埋まる

監督:熊澤尚人 プロデュース:岩井俊二
出演:市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、鈴木亜美、相田翔子

ストーリー:
映像制作会社で働く智也は、ある日、大学時代の友人・あおいが飛行機事故によって アメリカで命を落としたことを知る。2人の出会いは、最悪だった。智也は片思いをしていた女の子と近づくため、彼女の友人であるあおいに声をかけたのだ。大学の映画研究会に所属するあおいは、自分が撮影する映画のフィルム代欲しさに、智也の恋のキューピット役を引き受ける。結局あっけなく失恋した智也だったが、何故かあおいの監督作『THE END OF THE WORLD』に主演俳優として無理やり出演させられることに。ふたりはやがて、他愛のないことから将来の悩みまで、様々な事を打ち明ける仲になっていた。大学卒業後、映像制作会社に入社したあおいは、アメリカに留学することを決意する。一方の智也は、あおいの心のなかで育っている思いに気づくことなく、彼女を送り出す。あるとき、智也がふと空を見上げると、不思議な虹が出ていた・・・。あおいの告別式の日『THE END OF THE WORLD』の上映会が行われる。智也にとって、あおいはどういう存在だったのか。その答えは、思いがけないカタチで智也に届く事にになるのだった。(チラシから)

感想:
構成が全7章と最終章に分かれていて、第1章で、あおいの死亡事故という結末から見せ。第2章から2人の出会いから過去の出来事を追って1章の冒頭につなげる。で、その先の結末へ。という形になっていて、従来のラブストーリーのヒロインの死をラストにして泣かせる手法ではなく、開始早々に持ってくることで、2章からのキャラクターへの感情移入がずいぶん違う感じがしました。
 特にあおいの遺体を家族が引き取りに行くシーンで、開始間もないのにすでに涙が、、、
大学での自主映画制作現場を中心に物語は進んでいくのですが、サークルでの撮影だけに資金、技術はないけど、時間があるから妥協することなく自分が思ったことをこだわって作っていく姿勢が学生映画制作現場のリアルな現場を見せているところに、私の学生時代、演劇部でしたが、似たような感じだったな。と懐かしさがこみ上げてきました。(演劇だけに映像としての記録がほとんどないのが惜しいです)

あおいが監督した「THE END OF THE WORLD」の内容も物語の重要な所で活かされ、また初代iBook(シェル型ibook )が利用されてるなど、学生の時に使っていた思い出と懐かしさが込み上げてきて、ニクイ演出だと思いました。

ラストカットからエンドロールで流れるカットがまた、切なさを誘い、佐藤あおいが本当に亡くなってしまった感じがすごく出ていて泣けます。


映像、音楽、笑いの小ネタ、編集など全体的に観ても岩井俊二監督な雰囲気が漂い、「これは岩井俊二監督作品だ」と言ってもわからない状態なのが残念。
熊澤監督作品は「ニライカナイからの手紙」「親指探し」共に未見なので、「ここが熊澤監督らしい」と言うところが分からないので何とも言えませんが。これを機会に観てみたいと思います。




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